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書籍「運の掴み方がわかる仕事術」を出版しました

8月3日に、私、本を出版いたしました。
主に40代の男女に向けたビジネス啓蒙書です。
早々に、口うるさい友人が購入してくれて感想を伝えてくれました。
「タイトルが〝運の掴み方がわかる仕事術”と〝術″というからHow to(技術・手段)本かと思いきや…
意外とノウハウ(考え方)を語っていて引き付けられて面白かったよ。」
そう言っていただけて、ちょっと嬉しかったのです。

話はガラリと変わりますが、何十年ぶりに生まれ故郷の北九州市若松へ行ってきました。
高校時代の同窓会への出席のためでした。
私をはじめ、変わり果てた仲間たち。
「この人誰だっけ?」と手探り状態から昔話をしつつ、だんだんと懐かしさが見え始めてきました。
そこで、同じクラスのある男の話です。
彼は私とは全く違って優等生でした。
国立大学を出て大手商社に入社。年功序列制度に成果主義が導入された時代。
サラリーマンとしては、たぶん会社に揉まれに揉まれ、そして65歳で定年を迎える。
まさにサラリーマン人生の鏡。
そんな彼が、私に愚痴り始めたのです。
朝、顔を洗っていると、嫁に「そこ、ちょっと邪魔。」
食卓で新聞を広げて読んでいると「あー、邪魔邪魔っ。」
小さな家で居場所もないんだ、と。
そうか、われら79歳は既に世の中の邪魔者なのか。
この田舎での出来事ほど「無常の悲しみ」を覚えてことはありませんでした。
皆さん「夫源病」という言葉をご存じですか?
中高年の女性が夫の全ての言動が原因で大きなストレスになる現象のことだそうです。
私がどんな綺麗ごとを言ってもはじまりませんが、彼も以前は生きがいをもって一生懸命働いたことでしょう。
多分、奥さんはそこは認めているところだと思います。
しかし、仕事を辞めた仕事人間は生活態度も変わり、世の中の足手まといとなったのでしょうね。

私は、今でもお風呂に入れば下手な鼻歌を歌っています。あいみょんの「裸の心」が得意?
そして、いつも鏡もよく見ます。恥ずかし気もなく。
80歳は50歳そして60歳の延長上です。
夜、布団に入ると、よく明日のことを明るく妄想して眠りにつきます。
朝、やらねばならないことがあるので、眠くても飛び起きます。
79歳だからと言って、もたもたした行動はしません。
少なくとも人の邪魔にはならないように。
多分、男性は「女性よりも働き通しでくたびれた」と、早く老いることに甘えているのでは?
女性の邪魔にならない、ダンディーなジジイになりましょうよ。
杖を突いて歩くより、ステッキを持って。
(ちなみに国語辞典によると、杖とステッキは同意語だそうですが。私はニュアンスが違うと思っています。)
そんな些細な部分でもいいので、心掛け一つで今までの自分と違って楽しくなると思いますよ。

詩人の種田山頭火の『分け入っても分け入っても青い山』
ひたすら一人旅と酒を愛した詩人。
孤独に旅を続け、どこまでも広がる青い山を詠んでいます。
そんな山頭火の晩年の詩が『咳がやまない 背中をたたく手がない』
病気になり、誰もそばにいない不安と苦しみが伝わってきます。
人間は一人ぽっちもいい。しかし孤独は辛い。
奥様もいつかきっと、彼の手があってありがたいと思うこともあるのでは?
どうかみんな仲良く。

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